2026.10.10 サガン鳥栖vs藤枝MYFC 1−0
2026年10月10日
サガン鳥栖 1ヶ月ぶりの勝利。
鳥栖タイム。後半ATでの大学生のゴール。
全ての符号が林大地を彷彿とさせる合戸の見事なヘディングだった。
今日の熱狂はサッカーというものがもたらす、最高に幸せな瞬間だった。
サッカー的には全然課題はある。
多すぎるくらいだ。
それでも今日の試合は決定的に違うことが1つある。
そもそも今もっとも標榜としているポゼッションからの遅攻は対策されている。
そこに対して課題を並べても仕方がない。
今、負けている理由
実際いま負けている理由は、遅攻が原因ではない。
(勝てない理由は、遅攻も大いに関係はあるが)
・得意のポゼッションで押し込む
・決定機やシュートをたくさん作る
・決まらないうちに失点、もしくは後半になり焦る
・出来てたことができなくなり、闇雲に前のめりになる。
・失点を重ねる
こんな構図である。
今日の試合は、これとは違っていた。
・得意のポゼッションで押し込む
・決定機やシュートをたくさん作る
ここまでは一緒だった。
この後も、必死に粘り、課題がある攻撃とはいえ、殴り続けた。
その反面リスクもあり、GK松原のスーパーセーブもあったのは事実だが、それでも攻撃しつづけた。
焦ってむりやりな攻撃ではなく、しっかりと殴り続けた。
ここは大きな変化だと思う。
なぜ変わったのか?
なぜ鳥栖は変わったのか?
全部が全部よかった分けではない。
大きく変わったのは2点。
CBに全員機動力がある ということだと思う
今までは真ん中が今津であれば当然機動力は望めない。
そうなるとラインは深くなる(リスクは減るのだが、標榜している攻撃はできない)
阿部が真ん中で長澤、小川と並べたときに、小川は実は潰しにいく機動力はある。
しかし攻撃のときは、色々チャレンジしているし、オーバーラップもしているのだが、スピードアップは望めない。
どちらかというと坂本、塩浜らの単騎勝負をお膳立てする、囮になる役だ。
長澤のほうは本来機動力を生かしたオーバラップで、逆に単騎突破が苦手な𠮷田をフォローしていく。
このところの連敗の中で、長澤は明らかに思い切りにかけていた。
その分特徴だった機動力はなくなり、前への圧は減った。
そして本来苦手なはずの「構えて守る」形が増えて、ミスも増えた。
そこを右に阿部、左に安藤を配置すること、中央が森下であることで、全員が前に出ていくことができ、さらに前でのパス精度、クロス精度もある。
阿部があれだけ前にもちあがれる、隙間を使えるのは予想外のプラスだった。
構図
鳥栖がビルドアップして、押し込むときの基本構図はこうだ。
WGが上がり、相手を下げたところで、シャドーが降りてビルドアップを手伝う。ここでフリーで前を向いていける構図だ。
玄理吾が降りてきてパスを受けて吉田を使う。
そこからクロスが入っても髙橋しかいない。
この形だと中央に人数が少ないのだ。
逆サイドのWGが飛び込むか、シャドーの西澤が飛び込むしかない。
しかし彼らにはビルドアップの手伝いがある。
両方は難しい
さぁじゃあこの試合はどうだったのか?
こういう形で、CBがビルドアップの出口に顔を出していた。
この形はタファも小川も出来ていたはずだが、このところ上手くいってなかったのと、運動量やスピード、疲労などもあったかもしれない。
この試合のCB、とくに阿部と安藤の両方がこのスペースを使っていたので、シャドーが前に飛び出すことができたのだ。
西澤のシュート数が一番多かったのは偶然ではない。
課題と収穫
じゃあこの試合で全てが解決したのか?というとそうではない。
ただ、一番の収穫はCB陣ではないか。
安藤はCBからのクロスという武器を見せつつ、守備でも破綻しなかった。
阿部は何度も持ち上がったり、吉田への素晴らしいフィードも見せた。
森下は終始連携をとりながら崩れなかった。
ここは今後に向けて大きな変化を感じさせる。
(安藤クロス▶️玄理吾クロス▶️西澤 はこの日一番の決定機だった)
攻撃陣で言うと、合戸はわかりやすいくらいに素晴らしい選手だ。
芳野ももうその力はわかっているし、分かっていても止められない。
もちろん守備での不安も想像のままにぶち抜かれるシーンはあったが。
そういう意味ではシャドーやFW、サイドなど、攻撃の選手の課題は据え置きなのだ。
どうしてもビルドアップしたあとにスピードダウンする。
カウンターとして成立しない。そこは注意しておきたい。
ただ、この日は途中から出た選手のキャラクターのおかげもあり、攻撃を緩めることなく、守備で破綻することなく最後までやれた。
タファの途中出場も非常によかった。
94分30秒。残り30秒で決めたATゴール。
本当に決め切った合戸はすごい。
また、ほぼ決められていた2本を止めた松原はMVPだ。
久しぶりの鳥栖タイムの夜に
こんな日に僕らは何を思えばいいのだろう?
そう笑えばいいのだ。
細かい課題はまたプロの皆さまに任せて、
あれがよかった、これがよかった、と。
鳥栖はまだ終わってない!と声高に叫ぼう。
そのファン・サポーターの盛り上がりこそが、
1つでも上にいくための熱量になることを信じて。
※ この記事は、2026年10月10日にアメブロ「虚言」で書いたものを移しました。
