サッカーTV観戦記~2016年1月 日本 VS 韓国 U-23アジア杯決勝
2016年1月31日
日本 VS 韓国 3-2(浅野x2 矢島)
■前提
U-23 アジア大会の決勝
五輪出場を決めて、消化試合とは言え、
この世代であまり勝ててない韓国戦。
本大会への展望も含めてやはり勝って終わりたい。
■スタメン
-----櫛引-----
室屋-植田--岩波-山中
---遠藤航-大島---
矢島--------中島
----オナイウ-久保---
■試合総括
おそらくは、監督が考える現時点のベストではないか?と思えた。
サイドハーフでは攻撃力よりも、その不安定さと連携の悪さのあった
南野ではなく、矢島を起用。
両SBは攻撃的な山中と今大会急成長を見せた室屋。
CBはこの大会でMVP級の植田と、安定感のなかった奈良に変えて岩波。
攻撃陣では落ちない運動量で、
そのテクニック以上に話題となった中島に、
辺りの強さと局面での上手さを見せる久保。
さらにワントップにはオナイウ。
個人的には、妥当な人選。
なぜなら、武蔵は一発の凄みがあるが、
その分普段からサボる癖がある。
FWとしてゴールが最優先とは言え、
強者ではない日本では守備も必要。
その点でオナイウのがんばりと
局面での競り合いやサボらないチェイスは
とても大事なものであった。
唯一納得いかないのは大島。
彼は確かに素晴らしいシュートを決めたが
それでも試合全体への貢献は低かった。
しかしあえて起用したという事は
その才能を買って、、のこと。
■前半
前半はほとんど何も出来ない日本であった。
大島、遠藤がボランチとしては何もフィルターになれない。
とくに大島はパスで時間を作ることも出来ず
守備でも弱さを露呈。
遠藤が一人でがんばってはいたが
彼も「奪ったあと」のプレーに問題がある。
いつもはそこで中島がキープしてどうにかしてきたが
今日は韓国の強い辺りに潰されて、中々仕事が出来ない。
そんな日でも、守備でラインに入り
堅実にプレーする中島のプレーぶりは
非常に頼もしく
「自分のプレーが出来ないとき」の
試合への貢献度というのも非常に高くなったと感心した。
さて、試合はサイドからのクロスにクリアミスを拾った
韓国のシュートが岩波にあたってゴールへ・・・
思わぬ先制を許す。
そこから岩波は非常に不安定なプレーをしてしまった。
自分の責任で点を取られた焦りからか、
ポジショニングも悪く、攻められ続ける日本。
何とか0-1で折り返すものの
前線ではオナイウもがんばってはいるが
技術的にどうしても足りない・・・
久保も強さは見せても一人でどうにかできない。
■後半
後半にはいり、すぐに手倉森が動く。
-----櫛引-----
室屋-植田--岩波-山中
遠藤
---★原川-大島---
矢島--------中島
-----久保------
ボランチとして機動力のある原川を投入。
遠藤をアンカーに落として守備の重視を計る。
しかし、これが完全に裏目に出る。。。
遠藤はどうにもアンカーとして
かつての阿部勇樹のようにはプレーできなかった。
運動量がないわけではないが守れる幅が広くない。
そしてサイドにつり出されて
結局はDFラインの前、バイタルエリアを開けてしまった。
さっそうと左サイドを崩されて0-2
ここで取った監督の采配は実に見事だった。
結果論にはなるが、間違いを認め、すぐに修正する
その潔さや、意思の強さがこの監督の強さかもしれない。
-----櫛引-----
室屋-植田--岩波-山中
---★原川-遠藤---
矢島--------中島
---★浅野--久保----
まったく仕事の出来ない大島に変えて浅野を投入
このスピードスターが入ったことで日本の攻撃は一変する。
それまでは日本風にビルドアップから繋いでいたが、
ボランチにそのセンスと強さがなく破綻していた。
そこをまず最初に浅野の裏!という意思統一が出来たことで
早めに裏にけりこみ、浅野を走らせることを徹底。
それにより韓国のDFラインは下がってしまい
逆に日本は余裕をもってボールを運べるようになる。
それにより中島・矢島の技術が生きる。
また原川の実に気の利いたポジション取り
穴を開けない動きは見事であった。
そして矢島の狙い済ましたスルーパスに
浅野が得意のスピードで抜け出す。
ゴール前でGKが飛び出し、交錯する一瞬で
GKの肩口に浮かしたボールを見事に流しこんで1-2。
そのゴールの直後
TVで見た韓国のDFラインは焦りからか
崩れまくっていた・・・
ラインは横一線ではなく、各々が当たりに来て、
さらに単調なプレスはかわしやすい
いまだ! いまだぞ!!
そう叫んだ30秒後・・・
山中の見事な突破から左サイドのクロスに
矢島が飛び込んで あっというまの同点!!!!
2-2
さらに監督は畳み掛ける
この試合の殊勲である矢島の足の疲れを見るや
豊川を投入!
前の試合で決勝ゴールをあげたラッキーボーイの投入。
何よりも、攻撃的な交代で、90分で試合を決める!
その意思が全員に伝わったことだろう。
最後は大きく蹴りだした浅野の裏のスペースを狙った日本が
相手のクリアミスを拾い、中島がダイレクトでまたけりこむ。
およそ日本らしくない大味なパス
しかし相手からしたら怖い攻撃。
その大雑把なパスを浅野が見事な反転から
抜け出して、冷静に沈めて
3-2!!!!
信じられない逆転劇。
それもここまで活躍できなかった浅野の大活躍!
出来すぎたシナリオで日本は劇的な優勝を飾った。
■選手総評
櫛引 6.5
2失点も彼の責任は薄い。
それよりも、前半を1点で防ぎきったこと、
2点以上を与えなかったこと。
ギリギリの攻防で見事な守備を見せたことを
最大限に評価すべきだろう
山中 6.0
矢島へのアシストは素晴らしい。
彼の才能がもっとも輝いた瞬間だった。
後半の失点では守備の問題が露呈。
戻りながらの守備はまだまだ課題か。
岩波 5.5
強さを見せるも、失点に関与。
そこから不安定な時間が続いた。
しかし終盤はしっかりと立て直し勝利に貢献した。
植田 6.0
2失点の責任はある。
しかし、それ以上に戦い続け、
最後まで競り続けた姿勢と
その闘争心が勝利を呼び込んだことも
また事実だろう。
室屋 6.0
堅実にして安定。
フォロー&カバーを披露。
クロスの質も高く、常に試合に貢献し続けた。
遠藤 5.5
前半の劣勢を盛り返すことは出来ず。
キャプテンとして、と考えるとやや苦しい。
それでも彼自身が出来ることはやった。
とくにボールを奪う力は見せ付けた
大島 4.0
あまりにも貧弱。
そのセンスが生きる場面はなかった。
中島 6.0
今までよりも攻撃での貢献は少なかったが
ラインでの守備、運動量で貢献。
出来ないときも試合に穴を開けない献身性を見せた
矢島 7.0
1得点 1アシスト
反撃の狼煙となったパスに同点ゴール。
常に堅実にプレーした上での活躍。
彼を褒めない理由はない
久保 6.0
前線で強さを見せ続けた。
また浅野との連携のよさも見せて
終盤の反撃を呼び込んだ。
また、最後まで走り続け、
プレスにチェックに献身的にもプレー。
前線で素晴らしい働きをした。
オナイウ 5.5
その献身性、プレスへの意欲、意識は素晴らしい
ただ肝心のボールが来たときのプレー精度は向上の余地あり
~
原川 6.0
守備範囲の広さと行動範囲の広さで
各所で起点となる動きを見せた。
中盤にゆとりを生み出した
浅野 7.5
圧巻の2ゴール。
この試合の劇的勝利の立役者。
素晴らしい抜け出しからの冷静なシュート
そのセンスも素晴らしく、脅威となり続けた。
豊川 - 出場時間短く
手倉森 7.0
この試合だけで言えば、何も出来なかった前半と
修正に失敗した後半開始直後。
そこからの更なる修正と終盤の決めきる交代。
その意思と、思いは確実に選手に伝わっていた。
チームとして素晴らしく、
まだまだ向上の余地はあるものの
これ以上ない結果を手にした。
そのことは、まずは手放しで称賛されるべきだろう
おめでとう日本!
久しく聞けなかった
「優勝!!!」
それは何よりも重要で素晴らしいことである。
この重みの積み重ねこそが 歴史となるのだから。
日本 VS 韓国 3-2(浅野x2 矢島)
■前提
U-23 アジア大会の決勝
五輪出場を決めて、消化試合とは言え、
この世代であまり勝ててない韓国戦。
本大会への展望も含めてやはり勝って終わりたい。
■スタメン
-----櫛引-----
室屋-植田--岩波-山中
---遠藤航-大島---
矢島--------中島
----オナイウ-久保---
■試合総括
おそらくは、監督が考える現時点のベストではないか?と思えた。
サイドハーフでは攻撃力よりも、その不安定さと連携の悪さのあった
南野ではなく、矢島を起用。
両SBは攻撃的な山中と今大会急成長を見せた室屋。
CBはこの大会でMVP級の植田と、安定感のなかった奈良に変えて岩波。
攻撃陣では落ちない運動量で、
そのテクニック以上に話題となった中島に、
辺りの強さと局面での上手さを見せる久保。
さらにワントップにはオナイウ。
個人的には、妥当な人選。
なぜなら、武蔵は一発の凄みがあるが、
その分普段からサボる癖がある。
FWとしてゴールが最優先とは言え、
強者ではない日本では守備も必要。
その点でオナイウのがんばりと
局面での競り合いやサボらないチェイスは
とても大事なものであった。
唯一納得いかないのは大島。
彼は確かに素晴らしいシュートを決めたが
それでも試合全体への貢献は低かった。
しかしあえて起用したという事は
その才能を買って、、のこと。
■前半
前半はほとんど何も出来ない日本であった。
大島、遠藤がボランチとしては何もフィルターになれない。
とくに大島はパスで時間を作ることも出来ず
守備でも弱さを露呈。
遠藤が一人でがんばってはいたが
彼も「奪ったあと」のプレーに問題がある。
いつもはそこで中島がキープしてどうにかしてきたが
今日は韓国の強い辺りに潰されて、中々仕事が出来ない。
そんな日でも、守備でラインに入り
堅実にプレーする中島のプレーぶりは
非常に頼もしく
「自分のプレーが出来ないとき」の
試合への貢献度というのも非常に高くなったと感心した。
さて、試合はサイドからのクロスにクリアミスを拾った
韓国のシュートが岩波にあたってゴールへ・・・
思わぬ先制を許す。
そこから岩波は非常に不安定なプレーをしてしまった。
自分の責任で点を取られた焦りからか、
ポジショニングも悪く、攻められ続ける日本。
何とか0-1で折り返すものの
前線ではオナイウもがんばってはいるが
技術的にどうしても足りない・・・
久保も強さは見せても一人でどうにかできない。
■後半
後半にはいり、すぐに手倉森が動く。
-----櫛引-----
室屋-植田--岩波-山中
遠藤
---★原川-大島---
矢島--------中島
-----久保------
ボランチとして機動力のある原川を投入。
遠藤をアンカーに落として守備の重視を計る。
しかし、これが完全に裏目に出る。。。
遠藤はどうにもアンカーとして
かつての阿部勇樹のようにはプレーできなかった。
運動量がないわけではないが守れる幅が広くない。
そしてサイドにつり出されて
結局はDFラインの前、バイタルエリアを開けてしまった。
さっそうと左サイドを崩されて0-2
ここで取った監督の采配は実に見事だった。
結果論にはなるが、間違いを認め、すぐに修正する
その潔さや、意思の強さがこの監督の強さかもしれない。
-----櫛引-----
室屋-植田--岩波-山中
---★原川-遠藤---
矢島--------中島
---★浅野--久保----
まったく仕事の出来ない大島に変えて浅野を投入
このスピードスターが入ったことで日本の攻撃は一変する。
それまでは日本風にビルドアップから繋いでいたが、
ボランチにそのセンスと強さがなく破綻していた。
そこをまず最初に浅野の裏!という意思統一が出来たことで
早めに裏にけりこみ、浅野を走らせることを徹底。
それにより韓国のDFラインは下がってしまい
逆に日本は余裕をもってボールを運べるようになる。
それにより中島・矢島の技術が生きる。
また原川の実に気の利いたポジション取り
穴を開けない動きは見事であった。
そして矢島の狙い済ましたスルーパスに
浅野が得意のスピードで抜け出す。
ゴール前でGKが飛び出し、交錯する一瞬で
GKの肩口に浮かしたボールを見事に流しこんで1-2。
そのゴールの直後
TVで見た韓国のDFラインは焦りからか
崩れまくっていた・・・
ラインは横一線ではなく、各々が当たりに来て、
さらに単調なプレスはかわしやすい
いまだ! いまだぞ!!
そう叫んだ30秒後・・・
山中の見事な突破から左サイドのクロスに
矢島が飛び込んで あっというまの同点!!!!
2-2
さらに監督は畳み掛ける
この試合の殊勲である矢島の足の疲れを見るや
豊川を投入!
前の試合で決勝ゴールをあげたラッキーボーイの投入。
何よりも、攻撃的な交代で、90分で試合を決める!
その意思が全員に伝わったことだろう。
最後は大きく蹴りだした浅野の裏のスペースを狙った日本が
相手のクリアミスを拾い、中島がダイレクトでまたけりこむ。
およそ日本らしくない大味なパス
しかし相手からしたら怖い攻撃。
その大雑把なパスを浅野が見事な反転から
抜け出して、冷静に沈めて
3-2!!!!
信じられない逆転劇。
それもここまで活躍できなかった浅野の大活躍!
出来すぎたシナリオで日本は劇的な優勝を飾った。
■選手総評
櫛引 6.5
2失点も彼の責任は薄い。
それよりも、前半を1点で防ぎきったこと、
2点以上を与えなかったこと。
ギリギリの攻防で見事な守備を見せたことを
最大限に評価すべきだろう
山中 6.0
矢島へのアシストは素晴らしい。
彼の才能がもっとも輝いた瞬間だった。
後半の失点では守備の問題が露呈。
戻りながらの守備はまだまだ課題か。
岩波 5.5
強さを見せるも、失点に関与。
そこから不安定な時間が続いた。
しかし終盤はしっかりと立て直し勝利に貢献した。
植田 6.0
2失点の責任はある。
しかし、それ以上に戦い続け、
最後まで競り続けた姿勢と
その闘争心が勝利を呼び込んだことも
また事実だろう。
室屋 6.0
堅実にして安定。
フォロー&カバーを披露。
クロスの質も高く、常に試合に貢献し続けた。
遠藤 5.5
前半の劣勢を盛り返すことは出来ず。
キャプテンとして、と考えるとやや苦しい。
それでも彼自身が出来ることはやった。
とくにボールを奪う力は見せ付けた
大島 4.0
あまりにも貧弱。
そのセンスが生きる場面はなかった。
中島 6.0
今までよりも攻撃での貢献は少なかったが
ラインでの守備、運動量で貢献。
出来ないときも試合に穴を開けない献身性を見せた
矢島 7.0
1得点 1アシスト
反撃の狼煙となったパスに同点ゴール。
常に堅実にプレーした上での活躍。
彼を褒めない理由はない
久保 6.0
前線で強さを見せ続けた。
また浅野との連携のよさも見せて
終盤の反撃を呼び込んだ。
また、最後まで走り続け、
プレスにチェックに献身的にもプレー。
前線で素晴らしい働きをした。
オナイウ 5.5
その献身性、プレスへの意欲、意識は素晴らしい
ただ肝心のボールが来たときのプレー精度は向上の余地あり
~
原川 6.0
守備範囲の広さと行動範囲の広さで
各所で起点となる動きを見せた。
中盤にゆとりを生み出した
浅野 7.5
圧巻の2ゴール。
この試合の劇的勝利の立役者。
素晴らしい抜け出しからの冷静なシュート
そのセンスも素晴らしく、脅威となり続けた。
豊川 - 出場時間短く
手倉森 7.0
この試合だけで言えば、何も出来なかった前半と
修正に失敗した後半開始直後。
そこからの更なる修正と終盤の決めきる交代。
その意思と、思いは確実に選手に伝わっていた。
チームとして素晴らしく、
まだまだ向上の余地はあるものの
これ以上ない結果を手にした。
そのことは、まずは手放しで称賛されるべきだろう
おめでとう日本!
久しく聞けなかった
「優勝!!!」
それは何よりも重要で素晴らしいことである。
この重みの積み重ねこそが 歴史となるのだから。
※ この記事は、2016年2月2日にアメブロ「虚言」で書いたものを移しました。
