サッカー観戦記~2012年6月:日本 VS ヨルダン W杯最終予選
■日本代表の現在地
とにかく日本が強かった。
相手とのレベル差がすごすぎて何とも言えない試合だった。
退場が出た不運があったとはいえ、これまでの日本なら
そして最終予選なら、それでも難しい試合になっただろう。
カズ、ゴン、ラモス、、、
中田、中村、名波、、、
稲本、高原、小野、、
これまでも代表はそれなりの人材がいたと思っている。
いまでも小野、中村の技術レベルは現代表以上だろうし
カズ、ゴンの精神力は本田以上だろうし、
中田のサッカーセンスは遠藤以上だったと思っている。
けれど決定的に違うのは
今の日本代表がまぎれもなく 強い ということ。
攻めながらなかなか良い形ではシュートが打てなかった前半。
本田の唐突なシュートであせらせ、ショートコーナーや
直接狙うなど趣旨を凝らし 結局はCKからあっさりと先制点を奪う。
その後右サイドで組み立てにも参加できるようになった岡崎と内田が
存在感を発揮し、遠藤からいくどもスルーパスが通る。
2-0になってから、相手が退場してからの本田の3点目
そして内田のお膳立てからの香川のゴール。
レベル差を(過信ではなく)しっかりと認識して前半で試合を終わらせる。
彼我の差を勝利と得点に結びつける。
その後も油断なく攻守に働いた日本は今は本当の意味で世界を狙える位置にいる。
■創造と破壊
あれだけ本田・香川が騒がれれば
実は日本は遠藤のチームだと相手が忘れてしまう。
遠藤こそが試合を作り、ゲームを作る創造者なのだ。
そして、そこで作った隙を 圧倒的な力でゴールに結びつけるのが
本田、香川らの「破壊者」である。
彼らの個人技とシュートまでの意識はこれまでの代表とスケールが違う。
岡崎の飛び出しもいいアクセントになっているが、
世界基準のシュートセンスは持っていない。
本田、香川らを自由に扱う遠藤のセンスは本当に真似ができない。
2点目、3点目につながったパスは寸分の違いもなく
そして上から見ていた自分さえだまされた。
■コンディション
香川のコンディション不足は気になる。
まぁ長いシーズンを戦ったあとなのと本田が活躍しすぎなのでw
あせってるのだろう。
あとは長友。この試合では出足の早さは見せていたが
集中の問題か、一歩目が遅かったシーンが多かった。
持ち前の瞬発力でどうにかしていたが、ちょと頂けない。
本田にしても全力ダッシュは数えるほど。
それでもゲームを支配するのはさすがだが、
怪我の回復具合が気になる。
吉田が怪我してしまったのも非常に懸念材料だ。
遠藤の年齢はもうどうしようもない問題。
W杯本番で彼が動けることを願うか、後塵に託すか。
ピルロの復活を見ると、あと2年はフル稼働してくれ、という事か。
逆に言えば、これらの懸念材料がなくなり、
日本がフルパワーで一戦を戦ったらどの程度のポテンシャルだろうか?
楽しみだ。
■個人雑感
川嶋 6.5 相変わらずの安定感。後半少しあったピンチもしっかりと防ぐ
長友 6.0 及第点だが、もっとやれるはず。集中力の欠如がたまに見られた。
今野 7.0 守備の早さと潰しは完璧。つなぎもスムーズ
吉田 6.5 同上。加えて高さがあるだけにもったいない怪我
内田 6.5 ゲームを作れる稀有なSB。パスセンスとポジショニングのセンス◎
遠藤 7.5 ゲームメイクとアシストのパスは一級品。
長谷部7.0 危険なところでの守備と前への推進力でチームを引っ張る。
香川 6.0 気負いすぎたか?後半は特に焦りすぎな感も。最初から前にいては突破できない。
本田 8.0 代表戦で最終予選でハットトリック。文句の言いようは無い。
岡崎 6.0 飛び出しと守備はチームを助ける。献身的だがあと一歩の技術が。
前田 7.5 影のMVP。スペースを作りパスコースを空けてシュートを打たせ、PKを譲る(笑
交代した3選手も及第点のでき。
中村はもう 「わかってる」
栗原は吉田ほどの潰しが早くないのでファール気味だったのが気になる。
早く世界レベルを会得してほしい。
CBの控えとの差が一番の心配か。。。
■最後に。
こんな試合を生で見れて本当に良かった。
W杯が夢だった僕らの若いころ。
こんな強い代表を見れる時代が来るなんて。
そして
長友 インテル(イタリア)
宮市 アーセナル(イングランド)
香川 ドルトムント(ドイツ)
内田 シャルケ(ドイツ)
吉田 VVV(オランダ)
本田 CSKA(ロシア)
・・すごい 時代になったもんだ。
※ この記事は、2012年6月11日にアメブロ「虚言」で書いたものを移しました。
